easy canvasの使用方法、使用感
1. はじめに
テクスチャペイントやスカルプトをしている時、どうしてもマウスだとやりにくさを感じていました。本当はwacomの液タブを買ってみたいのですがエントリーモデルでも5万とかするので、「もし合わなかったらどうしよう...」っと思って中々手が出せません。そこで今回は手持ちのipad proを「easy canvas」というアプリで液タブ化して、Blenderで使ってみました。
↓過去記事
2. easy canvasのインストール方法と使い方
2.1 用意するもの
・iPad (私はiPad pro 11インチ 2019を使いました)
・usbc-usb3.0変換アダプタ(私はAmazonで以下を購入しました)
・usbcケーブル(iPad付属の充電ケーブルでok)
2.2 iPad側の準備
まずApple storeで「easycanvas」をダウンロードします。
easy canvasには無印とpro版があり、
easy canvas 無印:買い切りタイプで有線接続
easy canvas pro:サブスクタイプで無線接続も可能
の違いになります。個人的に、まずはeasy canvasを使ってみて使いやすければeasy canvas proに切り替えたら良いと思います。
easy canvasを購入すると、14日の無料トライアルと購入ボタンがあります。買うか迷っている人はまずは無料トライアルを試してみると良いと思います。
iPad側の準備はこれで終了です。
2.2 PC側の準備
以下URLのページ中央付近のボタンから、お使いのPC(WindowsまたはMac)用のソフトをダウンロードします。
PC側の準備はこれで終了です。
2.3 接続方法
PCとiPadをケーブルで接続し、iPadでアプリを立ち上げると自動でミラーリングが開始します。Apple pencilの認識や筆圧検知も何も設定しなくても自動で認識しました。特にユーザー登録とかもいらないのが良いですね。
3. 使用感
個人的に遅延なども感じず、途中で接続が切れたりもなく安定して使えて快適でした。ただiPad画面はPCに比べて少し解像度が落ちる気がします。個人的には気になるレベルではありませんが、精細なモデルを作ってる人にとっては少しマイナスかもしれません。その時は板タブみたいに画面はPC側を見るのが良いかもしれません。
4. 良いところ
4.1 価格的に初心者にとっつきやすい
液タブは入門用でも2万から8万くらいするので、もし自分に合わなかったらどうしようと思って購入しづらかったのですが、その点、iPadを既に持っている自分としては、アプリに約1000円払えば液タブっぽく使えるというのは魅力的でした。また買い切りのため一度買ったらそれ以上お金がかからないのも良かったです。
4.2 テクスチャペイントが非常にやりやすくなった
テクスチャペイントは格段にやりやすくなりました。例えば眉間の影や唇のグラデーションなどをマウスで塗るのが非常に難しく、マウスで何度も同じ部分を少しずつクリックしながらグラデーションを書いていました。
でもiPadを液タブ化してApple pencilの筆圧検知を使うと、筆圧を変えるだけでグラデーションを付けられるので非常に楽です。正直、テクスチャペイントについてはもうマウスには戻れないと思います。
◾️スカルプトはあると便利なレベル
一方、スカルプトについてはあると便利だがマウスの代わりになるわけではないと思いました。といのもスカルプト初期は、細かいところは気にせずにざっくりと大まかな形を整えていくため、個人的にはマウスのほうがやりやすかったです。ある程度モデルが出来上がってきて、顔の微妙な凹凸や服のシワといった細かい作業に入るとこのアプリが活躍する感じです。
5. おすすめ
以下の本はお勧めです。
4. 最後に
今回は手軽にiPadを液タブ化する方法を紹介しました。