機械系エンジニアの備忘録

20代独身社会人。仕事では機械・機構の研究開発を行っているエンジニアが、自分の専門分野ではないpythonを扱って楽しむブログです。

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【Blender #47】扇子の作り方

配列やカーブを使って扇子を作る方法を紹介します

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こんな感じの扇子が作れます。

 

1. はじめに

最近、和テイストのキャラクターを作っている中で小物として扇子を持たせたいと思い扇子の作り方を検討しました。配列やカーブ機能を使うとかなり楽に作れるのでその方法を紹介します。

↓過去記事

www.stjun.com

 

2. やり方

2.1 扇の部分を作る

まず 扇の部分を作っていきます。以下のように平面を用意してX軸に細長くします。またZ軸に押し出しをして厚みも少し付けておきます。

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次にモディファイアの配列を選択して、数を20、Y軸方向に1、Z軸方向に1以下の値(例えば0.5など)を適宜入れると、階段のように少しづつ下にずれながらY軸方向に平面が20個生成されます。

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ただこのままだと1個1個の間の段差が急なので次のように端部から傘みたいな部分を作ってあげます。この傘みたいな部分が扇子のでこぼこ感になります。

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次にカーブから円を選択して、少し大きめに拡大しておきます。

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そしたら先ほど作った20個の平面を選択した状態で、モディファイアのカーブ機能を選択し、オブジェクトにベジエカーブを選択して、方向を-Yにします。

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すると次のように円に沿って先ほど作った平面が自動整列します。もし上手く並ばない時は円を大きくしたり、カーブ機能の方向をYやXに変えてみて下さい。これで扇部分は完成です。

 

2.2 柄の部分を作る方法1:力技で頑張る

次に柄の部分を作っていきます。まず力技として以下のように1本だけ柄を作ったら、後はそれをShift+Dで複製し、Rキーで回転させてひたすら1個づつ作っていく方法です。この方法は簡単ですが、柄のデザインを変えようと思ったときに1つ1つ作り直さなければならず、今回の様に20個の柄があるとちょっとデザインを変えるだけでも大変なのが欠点です。

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2.3 柄の部分を作る方法2:配列を使う

2つ目の方法としては、扇部分と同じように配列を使う方法です。1本だけ柄を作ったあと中央にエンプティを置いておきます。

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次にモデファイアの配列を選択します。数を同じく20にし、今回はオフセット(OBJ)にチェックして、オブジェクトに先ほど作ったエンプティを選択します。後はエンプティをZ軸で回転させると、以下のように円形に柄が自動整列します。後は先ほど作った扇部分と位置を微調整すれば完成です。お好みでソリッド化で厚みを付けたり、サブディビジョンサーフェスで角を丸くするとより見栄えが良くなります。

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この方法の利点は1本の柄を配列しているだけなので、この1本のデザインを変えるだけで残りの柄にも自動で反映されるため、途中でデザインを変えたくなったり、複数種類の扇子を作りたい時に有効です。欠点としては扇部分との位置調整が思った以上に大変でした。後はお好みでマテリアルを設定すれば完成です。例えば柄の部分は木をイメージしてこんなマテリアルを設定しました。

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3. おすすめ書籍

以下の本はお勧めです。

 

4. 最後に

今回は扇子の作り方を紹介しました。作り方が簡単な割に見栄えが良いのでぜひ作ってみて下さい。