個人的にスカルプト専用ソフトで人体をモデリング⇒Blenderに取り込んで服やマテリアルを作成がお勧めです
上から順に、筋肉をスカルプトした画像、顔のアップ、服を付けた画像になります。
1. はじめに
独学でBlenderを始めてから10ヶ月が経ちました。これまで複数キャラクターを作ってきた中で初心者なりに試行錯誤した結果、キャラクター作製はスカルプトメインで行うと上手くいくことが多く、また直感的に行えて楽しいので最近キャラクター作成はほとんどスカルプトで行っています。そこで今回はスカルプトを使ったキャラクター作製方法としてサイボーグ人間をイメージしたキャラクターの作成手順を紹介します。
2. 作り方
2.1 体の大まかな概要を作る
まず大まかに体の形をスカルプトで作っていきます。blenderでも良いですか私はiosアプリの forgerを使ってiPad proでスカルプトをしています。ペンタブやApple pencileを使うとブラシの強度を筆圧で調整できるので、マウスに比べて圧倒的にやりやすいです。Benderを使う場合はペンタブを使用することをお勧めします。
まず球体を用意して以下のように上半身の形を作ります。ここではざっくりと首、方、胸、お腹の輪郭をつける程度にしました。
次に球体をたくさん用意して、頭、腕、腕、手、下半身、足の位置にそれぞれ配置、球体を伸ばしながら各パーツの大まかな形を作ります。以下の画像の赤線部分がモデルが切れてる(別体)ところになります。
とくに肘と膝を別体で作ると関節の凹みなどが良い感じになりやすいのでおすすめです。頭は前顔部分を少し凹ませておくと顔のイメージが取りやすいです。以前紹介した方法で顔を作っとくのもいいかもしれません。
配置が終わったらいったん全体を俯瞰して各パーツの大きさや向きがおかしくないか確認します。もし腕が長すぎる等があればここで修正します。
2.2 一旦筋肉は無視して形を整える
次に形を整えていきます。この時、筋肉はまだ意識しないで大丈夫です。筋肉は最後の仕上げに行います。ここで意識するのは例えば肩の張り、二の腕の膨らみ、関節の凹凸、くべれ、ふくらはぎや足首、首筋といった部分です。また顔もある程度作っていきます。
使うブラシは主に①クレイ、②ムーブ(グラブ)、③フラットになります。これらを使って形を整えていきます。手と足は以下画像の別で作っていたモデルをインポートしてくっつけました。手と足を毎回作るのはすごく大変なので、使い回しできるモデルを別で持っとくと楽な気がします。
またこの段階で簡単で良いので色を塗っています。色の有無でモデルの見え方が微妙に変化するため、スカルプトしてるときは良くできたと思っていたのに色付けると微妙だったとか、またその逆も良くあります。なので早めに色ありでモデルの雰囲気を見るために簡単で良いので色を付けています。
2.3 適宜各パーツを結合しながら筋肉を描いていく
筋肉を描く前に、ある程度のパーツを結合させます。今回は以下のように顔、胴体、手、足のモデルまで減らしました。つなぎ目はクレイ+スムースブラシで綺麗にできます。
次に筋肉を描いていきます。筋肉の書き方は説明が難しくまた私も勉強中なので必ずしもこれが正しいとは言えませんが以下の画像のように、胸板から肩にかけてのラインや太ももの微妙な凹凸は特に難しかったので意識しました。参考に様々な角度から見た画像を置いておきます。以下のような参考書を一冊持っておくと捗ります。
2.4 Blenderに持っていく
これでスカルプトは終了なので、forgerからBlenderに移動します。forgerでOBJ形式で出力してクラウドに保存し、PC側でBlenderからそのモデルを読み込んでします。私だけなのかもしれませんがforgerで作ったモデルをUSBなどに保存しようとするとエラーが出ることが多いのに、クラウドに保存すると大丈夫なので基本クラウドでモデルのやり取りをしています。
保存方法は過去記事をご覧ください。
3. おすすめ書籍
以下の本は私がBlenderを始める際に参考にした本でお勧めです。
4. 最後に
スカルプトでモデルを作りました。次回はBlenderでマテリアルや服の作成を行います。