機械系エンジニアの備忘録

20代独身社会人。仕事では機械・機構の研究開発を行っているエンジニアが、自分の専門分野ではないpythonを扱って楽しむブログです。

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【Blender #15】バトルスーツのようなピチッとした服の簡単な作り方

エヴァのアスカの体をモデリングしてみた

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Blenderの服作りのお勉強としてエヴァのアスカをモデリングしてみました。

またアーマチュアを設定しポーズも取らせてみました。

 

 

1. はじめに

前回、Part1~3にかけて人型キャラクターの作成とポーズの付け方を記事にしました。

今回はバトルスーツのようなピチッとした服の作り方を見つけたので備忘録として残します。

またこの方法は眉毛などにも応用できます。

www.stjun.com

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2. やり方

今回は人の体のモデルで服を作りたいと思います。服の原型として平面を用意します。

①上部の磁石マークとその横から面を選ぶ

平面を用意したら以下画像のように設定してください。これで平面が体のラインに沿って動くようになります。

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②モディファイアを設定

 モディファイアから、

  1. サブディビジョンサーフェス(任意、あった方が良い)
  2. シュリンクラップ
  3. ソリッド化

の順に設定します。なお1.のサブディビジョンサーフェスは推奨ですが、2.のシュリンクラップと3.ソリッド化はこの順番が必須なので注意してください。

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サブディビジョンサーフェスはメッシュを細かく切って滑らかにしてくれます。

シュリンクラップはメッシュを近くのソリッドに投影します。

具体的には、シュリンクラップがoffの時は次のようにモデルは浮いている状態です。

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ここでシュリンクラップをonにすると自動で体に沿って配置されます。

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最後にソリッド化で厚みを付けます。

※今回のミソはシュリンクラップのモディファイアを使うことです。シュリンクラップがなくても体に沿ってメッシュは動いてくれますが、細かく分割したりソリッド化の厚みの値を大きくしないと体の中にメッシュが埋まってしまったりして綺麗に作成することができません。細かくメッシュ分割すると後々の修正が大変だし、ソリッド化で厚みを大きくしすぎるとゴツくなるのでシュリンクラップを使うことをお勧めします。

 

③編集モードで服を作っていく

ここまで設定できれば後は編集モードで押し出していくだけです。

個人的なお勧めは、辺をEキーで押し出して、ある程度の形ができたら近くのメッシュを選択してFキーで面を作っていくと楽です。

また時々、体の中にモデルが隠れちゃうことがあります。その時は①メッシュ分割を増やすか②モディファイアのソリッド化の厚みを増やすのどちらかで対処できます。

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3.参考) 例えば両腕に同じパーツを作りたい場合

もし体を中心座標からミラーを使って対象に作っていれば、服もミラーで作ることが可能です。

左腕はちゃんと作れたのにミラーにすると右腕の位置に来ないなどの場合、原点の設定がおかしいのかもしれません。

そんな時は以下のオブジェクト⇒適用⇒位置、回転をクリックしてみて下さい。

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4. おすすめ書籍

以下の本は非常にお勧めです。

Blender 3DCG モデリング・マスター

Blender 3DCG モデリング・マスター

  • 作者:Benjamin
  • 発売日: 2016/11/19
  • メディア: 単行本
 

 

5. 最後に

ぴちっとした服は作れるようになってきました。

次回はスカートのようなフワッとした服に挑戦してみたいと思います。