機械系エンジニアの備忘録

20代独身社会人。仕事では機械・機構の研究開発を行っているエンジニアが、自分の専門分野ではないpythonを扱って楽しむブログです。

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【Blender #3】スカルプト機能を使って馬をモデリングしてみた

スカルプトを初めて使ってみる!馬をモデリング

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1. はじめに

これまでは立方体や円柱を組み合わせて本ブログアイコンのオリジナルキャラクターをモデリングしたり(#1)、カーブ機能を使ってライトスタンドを作りました(#2)。

今回はスクリプト機能を利用して馬もどきをモデリングしてみます。

www.stjun.com

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2. スクリプト機能とは

スクリプトとは彫刻という意味で、その名の通り物体を削ったり・盛り付けたりと粘土のように変形させながら物体を形作っていく機能です。

第1回、第2回で紹介したようなモデルを押出したり拡大縮小しながらモデルを作っていく方法とはまた違った方法です。

スクリプトではブラシと呼ばれる機能を使い分けてモデリングしていきます。今回使用したのは以下赤枠の4つです。

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ちなみにスクリプト機能を使う時はDyntopoにチェックを入れて5pxに設定するのをお勧めします。

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 3. ブラシの紹介

3.1 Snake Hook

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 Snake Hookはブラシの範囲にある頂点を引き伸ばすような機能です。

私は初めにSnake Hookを使ってモデルの全体像を形作りました。

 

3.2 Grab

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Grabはモデルを掴んで引っ張ったりへこませたりできる機能です。

この機能を一番使用しました。特にモデルの微調整や筋肉を付けていく時に重宝します。作り始めから終わりまでずっと活躍してくれるブラシです。

 

3.3 Sculpt Draw

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Sculpt Drawはクリックした部分を盛り付けたり、ctrl+クリックで逆に掘り下げることができる機能です。

モデルを作る時に「ここにもうちょっと肉が欲しいなあ(肉が邪魔だなあ)」っと思ったときに使っていました。

 

3.4 Smooth

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Smoothはその名の通り、メッシュをスムースにしてくれる機能です。モデリングをしていると意図せずメッシュを重なったり、変に飛び出たりする時があり、そのような時にSmoothを使うと綺麗に修正できます。

 

4. 作業風景

まずは四角柱から、SnakeHookとGrabを使って何となく形を作りました。

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しかしこの状態だと馬というより、4足歩行の魔界の生き物みたいな感じです!笑

ここからGrabとSculptDrawとSmoothを使い、馬の画像をGoogleで調べながら形を作っていきました。

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こちらもまだ馬というよりかは大型犬な感じです。

ここから更に細かいディティールを詰めていきました。具体的には足の太さと胴の太さの比率を整えたり、顔を馬っぽく整えていきました。

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本当は蹄や鬣や尻尾もモデリングしたかったのですが時間がなくできませんでした。

どこかで挑戦してみます。
 

おすすめ書籍

久々に触るので復習として以下2つの本を買って読んでみました。

すごくわかりやすかったのでお勧めです。

Blender 3DCG モデリング・マスター

Blender 3DCG モデリング・マスター

  • 作者:Benjamin
  • 発売日: 2016/11/19
  • メディア: 単行本
 

 

4. 最後に

いかがだったでしょうか。

今回初めてブラシを使ってみましたが2時間くらいかかりました...まだまだ修行が足りないです。

生き物を作るのにすごく適した機能だと思うので今後もたくさん使っていきたいと思います。