tkinterでボタンを押す度に入力項が1つ出現する機能を作る
1. はじめに
前回、ボタンを押すと入力項に書かれた数字を読み取り、その数だけ新しい入力項を作成する機能を作りました。
↓前記事
今回はボタンを押す度に,新しい入力項が1つずつ作成されるよう変更してみます。
2.コード
ボタンを押すとその度に1つだけ新たな入力項が作成されます。下図は3回ボタンを押したときの様子です。
3.説明
基本は前記事と同じで、変わった部分は以下です。
Entry_box_number=[]で空のリストを作成し,ボタンを押すとlen(Entry_box_number)でそのリストの長さ(要素数)を取得しています。はじめはリストは空のためlen(Entry_box_number)は0になります。そのためEditboxのy位置は30*(0+0.3)+30)=39となります。新たなEditboxを作成したら空のリストに1という要素を追加して関数を終了します。
次にボタンが押されたとき、Entry_box_numberの中には1の要素が追加されている、すなわちEntry_box_number=[1,]となっているのでlen(Entry_box_number)でリストの長さ(要素数)を取得するとlen(Entry_box_number)=1になります。そのためEditboxのy位置は30*(1+0.3)+30)=69となりy位置が30づつずれて等間隔で新しいEditboxが作成されます。
※注意:例えば,リストを使わずにただの変数を使ってやることもできますが,変数の定義に注意しないとエラーになります。
例えば次のコードを見てください。
Entry_box_numberに0を代入しておき,関数の終わりに1つずつ足しています。この方法で動きそうですが実はエラーになり動きません。おそらくdisplay_action()内でEntry_box_numberの変数の定義がごっちゃになっているからだと思います。
こちらの方法でやる場合,Entry_box_numberがglobal変数(関数の外にある変数)だと明示してあげれば大丈夫です。例えば以下のように書きます。
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4.まとめ
今回はボタンを押す度に新しい入力項を1つ作成する機能を作りました。。
これも、ToDoリストを追加する動作などに使えそうですね。
次回はチェックボックスの使い方について確認してみたいと思います。
↓次の記事