シェーダーだけで簡単に作れます
オリジナルキャラクターにタバコを持たせてみました。今後、タバコの似合う男性キャラクターを作ってみようと思います。
1. はじめに
前回キャラクターに持たせる小物の1つとしてイヤリングやネックレス等の作り方を紹介しました。今回、その続きとしてシェーダーノードで簡単なタバコの作り方を紹介します。
2. 作り方
2.1 作り方のポイント
ポイントになるのはミックスシェーダの係数にグラデーションテクスチャを接続して色分けを行う方法です。例えば以下のように平板にグラデーションテクスチャを接続すると左半分が黒に、右半分が白になります。
ちなみにテクスチャ座標とマッピングはctrl +Tキーで出すことができます。この中の回転の項目をいじるとグラデーションの向きを変えられます。試しにxとyを90°にすると下半分が黒に、上半分が白になります。
こんな感じでグラデーションテクスチャで白黒に分けて、白黒に別々の色を設定することで部分的に色付けしていきます。またグラデーションをコントロールするためにカラーランプを接続します。カラーランプの矢印を近づけたり、一定を選ぶと境界がくっきりします。逆に遠ざけると境界がぼやけてなだらかなグラデーションになります。こんな感じで色付けしていきます。
2.2 モデルを作る
shift+Aで円柱を作ります。
そのあとx軸方向に回転させ、sキーで細長くします。これでモデルは完成です。
2.3 シェーダーノードで大まかな模様を付ける
まず持つ部分の橙色とその他の白い部分を分けるために以下のようにシェーダーを組みます。グラデーションテクスチャはカラーランプを使って境界をはっきりさせます。ミックスシェーダの下には白色に設定したプリンシプルBSDFを設定して、ミックスシェーダの上には橙色に設定したプリンシプルBSDFを接続します。
また白色のプリンシプルBSDFのノーマルに、波テクスチャ +バンプノードを接続します。カラーランプを使い凹凸の幅を調整します、またバンプノードの強さは0.15~0.2程度にしました。すると以下のように外周方向に等間隔の凹凸をつけることができます。
また橙色のプリンシプルBSDFの方には、スケールや歪みの異なる2つの波テクスチャ を乗算で繋げてカラーランプで色付けしてプリンシプルBSDFにつなぎます。これで手持ちの部分のまだら模様を再現することができます。
または以下のように45°傾けた波テクスチャを使って水玉っぽくしても良さそうです。
2.4 シェーダーノードで灰を作る
次にタバコの先のグレーの灰の部分を作ります。先と同じようにカラーランプで灰色の部分とそうでない部分を分けます。ミックスシェーダーの上には2.3で作ったノードを、下には灰色のプリンシプルBSDFを接続します。
また係数部分ですが、グラデーションとノイズテクスチャを出しミックスカラーで繋ぎ乗算にします。これは境界をギザギザさせた方が灰がリアルになるのでこのギザギザを作っています。
ミックスカラーの乗算は2つのテクスチャの重なった部分の白と黒の値を掛け合わせた結果を出力するノードで、黒×黒は黒、黒×白は白、白×白は白になります。例えば以下のように白黒が上下に分かれたテクスチャと、左右に分かれたテクスチャをミックスカラーで繋ぎ、乗算にしてみると左下だけが白になります。
2.5 シェーダーノードで燃焼部分を作る
次にタバコの先の燃えてる部分を作ります。基本全て一緒です、グラデーションで位置を指定して。後は放射ノードを以下のように繋げばokです。
次にタバコの先の燃えてる部分を作ります。基本全て一緒です、グラデーションで位置を指定して、後は放射ノードを以下のように繋げばokです。
最後に同じ要領で手持ち部分のちょっと横に金色のアクセントをつければ完成です。
2.5 おまけ1:先端をボコボコさせる
先端の灰の部分がボコボコしているほうがよりリアルになるためこちらを作っていきます。方法はスカルプトとディスプレイメントノードの2通りありますが、今回はスカルプトで行います。スカルプトモードに移行し、インフレートブラシを選び、プロパティからdynatoにチェックを入れます。後はタバコの灰の部分をクリックしていい感じにボコボコさせたら完成です。
2.6 おまけ2:煙を付ける
煙の作り方は別記事で紹介しています。
3. おすすめ
以下の本はお勧めです。
4. 最後に
タバコは簡単に作れて良いアクセントになるのでぜひ作ってみて下さい。気が向いたらBOOTHで販売してみようと思います。