簡単なクリスタルの作り方
上が透明なマテリアルを設定した場合で、下が不透明なマテリアルを設定した場合です。パーティクルを使えばクリスタルを地面に沢山生やすことができます。5分で作ったスライムもどきも置いてみました。
1. はじめに
ここ最近キャラクターの顔作製で造形が上手くいかずに悩むことが多かったので、息抜きとして今回は簡単なクリスタルの作り方を紹介しようと思います。クリスタルはこだわろうと思えばいくらでもこだわることができるし、手を抜いて作ってもそれなりに雰囲気が出て達成感があり、さらに一度作っておけば背景など使えるのでぜひ作ってみて下さい。
↓過去記事
2. 作り方
2.1 クリスタルの基本形を作る
まずShift+Aから円を選択してください。そして左のタブから頂点を6~8にしてください。私は6にしました。
そしたらTabキーで編集モードに入り、Eキーで押し出ししながらZ軸方向に2~3回に分けて伸ばしていきます。
伸ばしたら最後にメッシュタブからマージ⇒中心を選択することで先を尖らせることができます。また底面も頂点を選択した状態でFキーで面を張って塞いでおきましょう。
一応これで完成です。
角ばっているのがあまり好きじゃない場合は、サブディビジョンサーフェスをかけた状態で辺のクリースを0.9前後にすると少しだけ角が丸まった状態にすることが可能です。ベベルでも良いですがこの方が楽な気がします。
またお好みでCtrl+Rでクリスタルの中心部分に辺を作り、その辺をちょっと傾けたり回転させて少し動きを付けるのも良いかもしれません。
またお好みでクリスタルの真ん中部分から枝分かれを作っても良いかもしれません。
2.2 クリスタルを複製する
次に2.1で作ったクリスタルを複製していきます。Shift+Dでモデルを複製しRやSキーで回転・拡大縮小しながら周りに配置していきます。細かいことを気にせずに適当に配置して大丈夫です。
配置が終わったらオブジェクト⇒結合で一体のオブジェクトにしておきましょう。またそれが終わったらオブジェクトを複製しておきましょう。今回は青いクリスタルと紫のクリスタルをランダムで配置したいので2つのクリスタルの塊が必要になります。
2.3 マテリアルの設定
先にマテリアルを設定しておきましょう。
透明でクリアなクリスタルを作りたい場合は以下のように放射とグラスのミックスです。
不透明なクリスタルを作りたい場合は、例えば以下のようにノードを組むみバンプや粗さ表面の凹凸を表現すると良いと思います、氷のようなイメージです。
2.4 作った二つのクリスタルを同じコレクションに入れる
次のパートでパーティクルを使ってクリスタルをたくさん複製するのですが、複数のオブジェクトをランダムで配置した場合は同じコレクションに入れておくと設定が楽なので、紫のクリスタルと青いクリスタルの2つを選択してMキーを押して新しいコレクションに入れておきます。
2.5 地面の作成
パーティクルを設定する地面を先に作っておきましょう。平面を用意して、モディファイアからサブディビジョンサーフェスとディスプレイを設定しましょう。サブディビジョンサーフェスは5くらいでしょうか。またディスプレイは以下の画像の設定にし、テクスチャは変調ノイズを使いました。ここはお好みで変えて下さい。
2.6 パーティクルの設定
最後にパーティクルの設定になります。パーティクルには主に①パーティクルと②ヘアーがあります。どちらでも可能ですが今回は設定が簡単な①パーティクルを使うことにします。
まず以下のように開始・終了・寿命を設定します。またレンダーからコレクションにしてクリスタルが入っているコレクションを選択しましょう。
またサイズを適当な数字にして、サイズのランダム化を1にするとランダムで大きさが変わって良い感じになります。
また使用数は青と紫のクリスタルをどのくらいの比率にするかを決めることができます。今回は青3に対し紫2と青を少し多めにしました。
2.7 カメラの設定
カメラの設定もしておきましょう。今回は焦点距離は35程度にして、f値1.0とかなりぼけやすくして、さらに焦点を当てたいオブジェクト(今回はスライム)を焦点オブジェクトに設定することで焦点を合わせる位置を決定しました。
これでレンダリングすれば終了です。
2.8 おまけ:モデリングを頑張りたい場合
モデリングを頑張りたい場合は、細かくメッシュをいじっても良いし、例えば以下のようにブーリアンでクリスタルの側面を削って形を作ってもOKです。
3. おすすめ書籍
以下の本は私がBlenderを始める際に参考にした本でお勧めです。
4. 最後に
今回は背景などに使えそうなクリスタルの作り方を紹介しました。