服のつなぎ目を作る
今回、ジャケットの肩付近にあるつなぎ目を作ってみました。
拡大したのがこちらです。
1. はじめに
前回、初めての服作りとしてワイシャツ・ベスト・ジャケットの作り方を紹介しました。今回はよりリアルな感じを出すためにジャケットの肩の服のつなぎ目を作ろうと思ったのですが、ネットを調べても作り方を紹介している記事や動画もなかったので、自分で試行錯誤してみた結果2通りの方法を見つけたので紹介します。
(以下は前回の記事)
2. 方法
2.1 方法① メッシュを割いて物理的につなぎ目を作る
今回は前記事の続きなので、以下のようにシュリンクラップでベースの形が既に作られている状態から始めます。
肩のつなぎ目にあたる部分の辺を選択します。
この状態でVキーを押すと2つの辺に分離することができます。
この状態で「辺」のタブから「辺のクリース」を選択します。辺のクリースを指定した辺は、サブディビジョンサーフェスで生じる辺の丸まりの影響を低減・無効化することができます。つまりサブディビジョンサーフェスをかけても丸まらずにピンとした辺になります。
両辺に辺のクリースを設定したら頂点を近づけて細い溝にします。がたがたしていますがサブディビジョンサーフェスをかけたら綺麗になるので一旦これでOKにします。
次に首から肩にかけて同じように辺をVキーで分離させます.
分離したら同じように辺のクリースをかけて、メッシュを近づけて形を整えます。
大体こんな感じでOKとします。
この状態でモディファイアから「ソリッド化」「サブディビジョンサーフェス」の順に適用します。すると次のように良い感じのつなぎ目になります。
これで完成です。基本的にこの方法でどの部分にもつなぎ目を入れることが可能です。
隙間が気になる場合は最後に微修正を行って隙間を埋めればOKです。
2.2 方法② テクスチャペイントで溝を描く
もう1つの方法として「テクスチャペイント」と「バンプまたはディスプレイス」を組み合わせれば疑似的につなぎ目を作れそうです。
まずUV展開をします。
次にマテリアルを以下のように組んでテクスチャペイントの準備をします。
次にテクスチャペイントでつなぎ目の部分を白く塗ります。
そうすると次のように塗った部分が溝になってつなぎ目っぽくなります。ただ今回マウスで描いたので線がギザギザしちゃってます。この方法で行うならペンタブを使って綺麗に塗る必要がありそうです。後はアップにすると手抜きがばれるので遠くから限定になりそうです。
3. おすすめ書籍
以下の本は私がBlenderを始める際に参考にした本でお勧めです。
4. 最後に
今回は服のつなぎ目の作り方を紹介しました。