カーブと配列を組み合わせて橋を作る
こちらはカーブと配列を組み合わせて作った橋です。この方法で作ると長さや反り具合を後から簡単に変更できるので非常にお勧めです。
こちらはパイプです。
1. はじめに
今回はカーブと配列を使ったモデルの作り方を紹介します。主に橋、鎖、パイプ、アパートなど同じ形が繰り返される物体を作るときに非常に便利な方法になります。
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2. 説明
2.1 従来の作り方(カーブと配列を使わない方法)
まず違いを示すために従来の作り方をおさらいすると、普通は以下のように面を押し出したり、拡大縮小したりして形を作っていきます。
こちらは従来方法で作った橋です。この方法は直感的に作ることができますし作りたいモデルの形や寸法が詳細に決まっている場合は細部までモデリングをこだわれるといったメリットがあります。一方、後から板の枚数を変えたり手すりの形を変えようと思っても1つ1つ面を編集していかなければいけないので非常に大変になります。このような同じ形が繰り返される場合はカーブと配列を使うのが楽です。
2.2 カーブと配列を使った作り方
①まず繰り返し単位となるモデルを用意します。
今回はこのように、三枚分の板とそれに対応する手すりを作りました。これを1つの単位として繰り返していきます。
②次に「モディファイアタブ」から「配列」を設定します。
オフセットに伸ばしたい軸の方向に1を入れ、数を増やすとこのように複製されます。しかしこのままでは直線になってしまうので次にカーブでこの橋を曲げます。
③次にベベルカーブを作成し、Tabキーで編集モードに入りカーブを好きな形に曲げます。
④橋のモデルを選択した状態で「モディファイアタブ」から「カーブ」を設定します。
そしてオブヘクトの欄に先ほど作ったカーブを設定すると、カーブの形にそって橋が曲がってくれました。上手く追従しない場合は変形する軸が間違っている可能性が高いので、「x,y,z,-x,-y,-z」をそれぞれ試してみて下さい。
このような3次元的にくねくねした階段も作れます。
3. おすすめ書籍
以下の本は私がBlenderを始める際に参考にした本でお勧めです。
4. 最後に
今回は配列とカーブを使ったモデリング方法を紹介しました。非常に使える方法などでぜひ使用してみて下さい。