Blenderで眼鏡の簡単な作り方を紹介します
こちらは眼鏡を自作キャラクターにつけた画像です。左が眼鏡ありのモデルで右が眼鏡なしのモデルです。眼鏡があるだけで雰囲気が変わって面白いです。
1. はじめに
今回はBlenderで眼鏡を作る方法を紹介します。眼鏡はモデリングが簡単な割にキャラクターの雰囲気を大きく変えることが出来るアイテムなので気になる方はぜひ作ってみて下さい。今回は丸眼鏡を例にしましたが、その他の形も同じ手順で作ることが可能です。
2. モデリング
こんな感じのモデルを作っていきます。
眼鏡のフレームの作り方は大きく2つあり、①メッシュで作る方法と②カーブで作る方法があります。
2.1 フレームの作成:「メッシュで作る方法」
①まず「Shift+A」から「円」を用意します。
②次に「モディファイアタブ」から「ミラー」と「サブディビジョンサーフェス」を設定しておきます。
③次にTabモードにいき円を中心から少しずらし、「Alt+クリック」で辺を全選択し、「Eキー+sキー」で縁を作ります。
④次に縁の面を全選択して「Eキー」で奥行方向に押し出します。
⑤次に「Ctrl+R」でブリッジ(鼻の上の部分)の幅に合わせて切り込みを入れます。
⑥次に⑤で作った切り込みの側面2つをクリックして「Eキー」で押し出します。
ミラーを設定していれば反対側と自動でくっついてくれます。
⑦ブリッジを滑らかに曲げたい場合は、「Ctrl+R」で切り込みを2つほど入れて縦方向にスライドさせると滑らかな曲線を入れることができます。
⑧次に耳に掛かる部分を作ります。⑤と同様に「Ctrl+R」で切り込みを入れて面を選択し、「Eキー」で押し出します。
⑨あとは「Eキー」で少しずつ押出ながら面を「Rキー」で回転させて、曲がりを作ります。
⑩以上で完成です。耳が出ないモデルならこれで良いですが、もし耳だしのモデルなら耳掛けも⑨と同じ要領で「Eキー」と「Rキー」と「Sキー」で押し出し+面の回転+拡大縮小を使って形を整えます。
2.2 フレームの作成:「カーブで作る方法」
フレームをカーブで作ることもできます。カーブはすごく簡単に作れますが細かい所が汚くなってしまいがちなので、とりあえず雰囲気を見るための仮モデルで使ったりしています。
①まず「Shift+A」から「カーブ」⇒「ベジエ」を用意します。
②次に「モディファイアタブ」から「ミラー」を設定します。
③次に「ミラータブ」のジオメトリ等を以下のように設定してフレームの形を作ります。
④あとは「Tabキー」で編集モードに入り以下のようにフレームの形に沿ってカーブを曲げていきます。新しい頂点は「Eキー」で作ることができます。頂点と頂点の間に新しい頂点を作りたい場合は両方の頂点を選択した状態で細分化をします。
⑤あとはモディファイアタブのミラーでZ軸にもチェックを入れるとフレームの出来上がりです。
2.3 レンズの作成
レンズの作成は簡単です。
①2.1の①と同様に円を出し、辺を全選択して「Fキー」で面を張ります。
②あとは「Eキー」で奥行方向に押し出して終了です。
3. マテリアルの設定
3.1 フレームのマテリアルの設定
フレームのマテリアルの設定は何でも構いません。例えば標準のプリンシプルBSDFでメタリックや異方性を調整するだけでもそれっぽく見えます。
3.2 レンズのマテリアルの設定
例えば単純に以下のように透過を設定するのもありだと思います。というよりレンズのモデルをそもそも使わないというのもありだと思います。
ただアニメ表現などでレンズの存在を強調したい場合もあると思います。その場合はレンズの一部に光の反射を付けてあげるとそれっぽくなります。
3.3レンズのマテリアル設定(テクスチャノード)
テクスチャのノードを使って上記のように白黒のマスクを画像を作り、白い部分は放射で光らせて黒い部分を透過で抜けば、以下のようにレンズの反射を表現できます。
3.4 レンズのマテリアル設定(テクスチャペイント)
上記のようにノードを使って設定するのが面倒な場合、テクスチャペイントでささっと反射させる部分を白く塗り、それをマスク画像とすることもできます。
3.5 応用:レンズのマテリアル設定(アニメーション)
上記3.3や3.4を応用するとレンズが光るアニメーションも作れます。以下のようにグラデーションノードを組み、マッピングの値をいじることで光の反射をコントロールできます。
3. おすすめ書籍
以下の本は私がBlenderを始める際に参考にした本でお勧めです。
4. 最後に
アクセサリーを付けるとモデルの完成度が一気にあがる感じがします。特に眼鏡などは様々なモデルに使い回しできるので持っていて損はない気がします。本当は作ったモデルを無料配布したいのですがやり方がわからないのでいつか配布できればと思います。