テクスチャペイントで好きな画像を模様にしてモデルにつけることができます
上画像はモデルにテクスチャペイントで星形模様をつけた画像です。下画像はテクスチャペイントのマスクに使用した画像です。今回はお試しとしてPowerpointで簡単に作れる星形にしましたが、自作の絵を白黒のマスク画像にすれば好きな模様を付けることができます。
1. はじめに
最近、ハイスコアガールというアニメを見て、そこで出てきたカプコンの格闘ゲーム「ヴァンパイアシリーズ」のモリガンが懐かしくなりました。そこでモリガンが履いているコウモリ模様のタイツを作れないか検討したところ、テクスチャペイントのマスク機能に別で用意したコウモリの絵を使えば、モデルにコウモリ模様を付けれることが分かりましたのでその方法を備忘録として紹介します。
なお今回使用したモデルは以下記事で紹介しました。
2. 説明
2.1 マスク画像を用意する
まずマスクとして用いる画像を用意します。今回は説明のためにPowerpointでも簡単に作れる星形のマスクを使います。なお、お使いのペイントソフトがありましたらそちらで問題ありません。
①まず白色の星マークと黒色の四角形を用意して、星マークを全面にしてグループ化します。
②次に右クリックで「図として保存」を選択します。
③後は任意のフォルダに保存すればOKです。
2.2 blenderでテクスチャペイントの準備をする
次に以下の順番でテクスチャペインの準備をします。
①シェーダーノードに移動しShift+Aでテクスチャから画像テクスチャを選択します。(もしマテリアルを設定してない場合は新規でマテリアルを作成してください)
②「新規」を押し、新しいテクスチャを作成します。
③以下のようにノードを組みます。画像テクスチャを係数に選択、下のシェーダーに模様の色、上のシェーダーには模様以外のベースの色をつなぎます。
2.3 UV展開をしておく
テクスチャペイントをする前にUV展開を確認しましょう。今回はスマートUV投影で簡易的にUV展開します。このモデルは一度リメッシュを掛けてしまったためメッシュが汚いですがこれでOKにしました。もしガチでやる場合はしっかりとメッシュを整えてシームをマークしてUV展開しましょう。これで下準備が整いました。
2.4 テクスチャペイントでマスクの設定をする
これからテクスチャペイントに入っていきます。
ちなみに右のツールバーが出てない場合はNキーを押すと現れます。
①まずフィルで白く塗ってしまいましょう
②次にブラシに切り替えて、テクスチャマスクの「新規」をクリックします。
③次にテクスチャプロパティに移動し、先ほど新規で作った「Texture」にし、赤枠の開くボタンから先ほどの星マークの画像(模様を付けたい画像)を選択します
④開いたら赤枠のマスクマッピングを「マスクに変更します」
⑤すると星形に切り抜かれたマスクが現れますので、白以外の好きな色で塗ります。
このマスクは
Alt+右クリック:移動
Alt+Shift+右クリック:拡大縮小
Alt+Ctrl+右クリック:回転
が可能です。
またUVマップの方にもマスクが現れますので、こちらで書いても構いません。
これで完成です。後は好きなだけ模様を描くだけです。
2.5 応用:模様入りタイツ
これを使うと模様入りのタイツも作れます。詳しい作り方やマテリアルノードの考え方については今後記事を書く予定です。
3. おすすめ書籍
以下の本は私がBlenderを始める際に参考にした本でお勧めです。
4. 最後に
今回はテクスチャペイントのマスク機能を紹介しました。かなり使える機能ですのでぜひお試しください。